薬売り
忍者がいろいろな情報を入手するのに使った方法として、ポピュラーなのは、呪符(じゅふ)や薬を売り歩く商人に身を変えることでした。特に、薬を介してのコミュニケーションは庶民の中に深く入り込む常套手段(じょうとうしゅだん)だったのです。痛みを和らげたり、病気を治してくれる人に、とにかく心を許してしまうのは、いまも昔も変わりません。さて、どんな薬で忍び寄ったのでしょうか。