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うずら隠れの術の巻
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ウズラの卵は鶏卵に比べ小さいが、殻が固く、日持ちが良く、栄養価も高い。忍者たちはこれを知っていたようです。精神の統一、息を整えるのに役立つと考えていました。敵陣に忍び込んで自分の気配を消し、隠れるためにウズラのように手足を引っ込め丸くなる。顔の白さを隠し息遣いを悟られぬよううつぶせに物陰に隠れる。このうずら隠れの術に、文字どうりウズラの卵が威力を発揮していたのです。敵の目前でも落ち着いてまるで石のようになる忍者たち。ウズラの卵は彼らの「隠形(おんぎょう)に関する四ケ状」を守りぬく原動力になっていたのです。
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