はじめに | |
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万川集海とは、延宝四年(一六七六)に藤林保武によって著された忍 術の秘伝書である。「序」「凡例」「目録」「問答」1巻 「正心」2 巻 「将知」4巻「陽忍」3巻 「陰忍」5巻 「天時」2巻 「忍 器」5巻の計22巻より成り伊賀・甲賀に伝わる忍術全49流の集大成と されている。それらは秘伝中の秘伝とされ、いままで全容はあきらか ではなかった。 しかしこのたび、忍者の里である伊賀において、後世に忍者文化を伝 承する当館の役割のひとつとして、はじめてつまびらかにすることと なった。一巻より順次巻を重ね、全訳していく予定である。 なお、現代語訳としてコンピュータ上に公開するのは抜粋であり、時 代背景などを考慮し、大意を伝えることを目的として編集した。また 表現・用語について現代の眼をもって見れば、考えさせられるものも あるが、本書に文化的・歴史的価値があるものとして、あえて原文ど おりとした部分もある。 ■現在公開巻 一巻・二巻 |