忍者装束
忍びの装束は、まず身軽で、俊敏な動きを妨げないもの。日中でも、行動が目立たぬことが基本である。意外なようであるが、色は「黒」ではなく、赤みがかった「灰色」「茶」「ねずみ色」などをよく着用してした。伊賀流の場合でも闇に溶け込むような「黒」は神事でしか使わず、地元のクレ染めの「濃紺」が主流であった。この藍染めには、ジーンズの染色がガラガラヘビ除けだったのと同じように、まむし除けの機能も果たしていた。